土地を決める   
 建物を建てようとする土地を決める。    日当たりのよい場所で、湿気が少ないところがよいでしょう。  方位についても知っておいたほうがいいと思います。
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 地盤調査    
 土地が決まったら、その土地の地盤調査を行います。  土地の深さ10m程度までの地盤がどうなっているかを調べて地盤の強度 を計算します。  もし、そのままで地盤の強度が足りない場合などは、地盤改良が必要と なります。その場合の改良方法はその地盤の強度によって変わってきま す。  改良にかかる費用も、改良方法によって変わってきます。  地盤が悪いとどんなにいい建物を造っても、地盤沈下が起きて住めなく なったり、修理費用がかさむことがあります。  
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 基礎掘方工事  
 1.基礎をする場所を掘って、1トンの天圧をかけて固めます。  2.その上にぐり石を敷き詰めます。   注意する点としては、レベルを見て、コンクリートの厚みが一定になる ように心がけています。  
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 基礎配筋工事    
 
 
基礎鉄筋
  基本はべた基礎です。   金筋の太さは、主筋が13mm、他は10mmです。  ピッチ(間隔)は200mm以下です。  配筋は全部固定(全面結束)です。  鉄筋は錆びてしまわないように、地面から60mm以上上げて配置します。  鉄筋の強度は引っ張りに強いので、揺れやコンクリートのひび割れ防止 などの重要な役割をしてます。
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 基礎土間コンクリート打設工事     
 生コンクリートを打ち込む工事です。今は、ほとんどの場合ポンプ車を 使ってコンクリート打ち込みをします。  冬の時期、特に霜の降りるような日はコンクリート打ちは避けるように しています。雨の日もコンクリートの強度に影響するのでなるべく避け るようにしています。  コンクリートは圧縮の強度、上からの荷重に強いです。
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 基礎立ち上がり型枠工事    
 基礎立ち上がり型枠を作り、コンクリートを打設します。
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 基礎立ち上がりコンクリート打設工事     
 隙間が出来ないよう、バイブレータを使用しながらコンクリートを打っ ていきます。
 雨の降りそうな日はコンクリートを打ってから、養生シートを使って雨 に当たらないようにします。    
 コンクリートを打ってから1週間〜2週間おいて、型枠を外して基礎工 事の完成です。    
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 土台設置    
 土台の下には20mmの土台パッキンを全て敷きます。 空気が床下全面に入るようにするためです。
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 土台大引設置    
 大引きの束には、銅製束かプラ束を使用します。  シロアリ対策に有効ですし、ジャッキが付いているので、1mmの上げ下 げが出来ます。
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 給水・給湯・排水配管工事    
 給水、給湯配管も単独で各部に配管します。   キッチン、バス、洗面、トイレ他、それらの使用箇所にそれぞれ1本ず つ単独で配管されています。  もしキッチンに故障があった場合はキッチンだけの給水、給湯をとめる だけで、他の場所は普通に利用できるからです。
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 床板張り工事    
 大引、土台の上に厚みが28mmの床板を直張りします。 これにより根太を入れなくても済むし、土台火打も入れなくて済む。  また、地震の際は揺れにも対応してくれます。   この工程は床板はあくまでも床仕上げ材の下張です。
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 建方工事    
 建方工法は従来の工法と変わらず土台を敷き、柱を建て二階の胴差し、 梁を入れてから二階の柱を建て、小屋の束、棟木、母屋を入れ、たる木 といった順に工程が進みます。
 長期優良住宅に適した材料、取り付け部分はすべて金物を使っています。   柱、梁、桁などに欠損(ほぞ穴など)が一切なしで強度が保てます。   施工も簡単でスピーディに進みます。    
 棟が上がり、たる木も取り付けが済み、屋根板を貼っています。   屋根板が貼り終わると、すぐにルーフィング(防水シート)を敷きます。   これで雨が降っても大丈夫です。    
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 上棟式     
 上棟式はお施主様、協力業者と一緒にお祝いします。   上棟祝詞は私が唱えています。
 協力業者一同で素晴らしい建物が出来るように、お施主様の笑顔が見ら れるように頑張って工事をさせていただく事を誓います。   お施主様と我々が一つになって和やかに進みます。    
 建物四隅にお清めをさせていただいています。    
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 外部防水シート貼り    
 外部防水シートを貼ります。
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 屋根工事    
 ルーフィング(防水シート)の上に屋根材料を葺きます。
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 内部機密テープ貼り工事    
 高気密、高断熱性を生かすために貼ります。
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 仕上げ床板張り工事    
 (今回は)床板28mmの上に天然杉の床板(フローリング)を貼っていき ます。
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 外壁工事    
 防湿シートを貼り、通期胴縁(20mmx40mm)の上に外壁材を貼っていき ます。
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 内装工事    
 内装の仕上げは自然の素材を多く使用するように心がけています。   これは霧島壁を塗っています。  この材料は火山灰をベースにしたもので、湿気が多い時は吸収し、乾燥 している時は吸った湿気を出したりと調湿に優れています。
 天井もプラスターボードを下張して、その上に出来るだけ自然素材に近 いものを使います。    
 クロスについても同様です。4スター(☆☆☆☆)のものしか使いませ ん。   以上の通り、仕上げ材には大変気を使っております。   お施主様の要望を取り入れ、それにお応えできるようにしております。